最終更新日:
2024/11/17

古代史を解明する会(解明委員会)

「解明委員会」の名称を変更します。

オープンで誰でも参加できる会なのに!「委員会は変」、という声があり、2022年7月より「古代史を解明する会」と変更いたします。しばらく、両方の名前が混在しますが、ご容赦下さい。

参加方法

オンラインで開催しています。多くの会員の参加をお待ちします。

参加申し込みをされた方に、参加招待・案内をメールでお送りします。

初めての方でも、PC、タブレット、スマホが有れば、簡単にできます。初めての方には、初歩的な使用方法をお知らせし、予行演習も行います。その旨記してお申込み下さい。思った時にやってみましょう。お手伝いします。

解明されてきた古代史テーマ

2020年12月以来のほぼ毎月の活動の結果、解明されてきたテーマが出てきましたのでお知らせします。古代史の新しい考え方・説として、皆さまに、ご検討頂けると幸いです。

1. 神話の時代を考古資料と照合

記紀神話を歴史として解釈し直して、考古資料と突き合わせると歴史的事実として見ることが可能。

  • 天照大神は、須玖岡本の王墓に埋葬。西暦57年後漢の光武帝より金印受領。
  • 三雲南小路王墓は、邇邇芸命の墓。西暦107年後漢に朝献した倭国王師升。
  • 出雲国譲りの建御名方神の記述は、青谷上寺地遺跡、吹上遺跡・高地性集落斐太遺跡・諏訪大社に適合。国譲りに派遣された建御雷之男神などの移動事実は、鹿島・香取神宮に残る。
  • 神武東征は、途中経由地の筑紫国の岡田宮・阿岐国の多祁理宮・吉備国の高島宮の所在地が確認でき、大阪湾から大和へ侵攻のコースなども遺跡・地名で確認できた。神武軍の熊野灘での遭難以降のコースは、地名・神社伝承で継承される。

古事記・日本書紀の神話は、戦後、歴史学者に否定され、抹殺されてきたが、神話のストーリーが遺跡と対比することで、多くは、事実として確認できた。これは、当会の大きな成果と云える。

43. 「文献と考古の対応:神話の時代全体」(2024/08/10)などをご覧ください。

2. 古代朝鮮と日本の歴史の関係
  • 日本の歴史では、古代の人・物・文化は、全て朝鮮半島を経由して渡来したとの教育が行われてきた。
  • しかし、韓国の中等教科書・歴史博物館の展示記述では、縄文人が朝鮮半島に住み、遺跡を遺していることが明記され、朝鮮歴史書「三国史記」には倭人が新羅王となったことが記されている。
  • 古代史教育では、韓国と日本のギャップが大きい。調べて見ると、下記のことが判った。
  • 一部の例外はあるが、縄文時代から弥生時代では、日本の縄文人が韓国へ進出し、弥生人=倭人も、日本から土器・水田稲作・弥生文化をもって朝鮮半島南部へ進出していた。(朝鮮半島から日本へは無かった。)その後、白村江の戦い(663年)で状況は一転して、朝鮮半島から日本へ移動が行われたた。
    • 例外としては、韓国の松菊里ソングンニ遺跡などから水田稲作・支石墓が、西北九州縄文人の手で、日本へ持ち込まれた。この文化は長続きせず、弥生渡来人との戦いの後で、消滅した。

32. 「古代朝鮮と日本の歴史」(2023年8月12日)をご覧ください。

その外のテーマも解明が進行中です。

カテゴリーに分類したテーマの一覧表は ➡ 分類別テーマ をご覧ください。

予定

  1. 日本人の起源BB 2024/12/07(土)

9月も言語の面から日本人の起源をテーマにしていますが、11月、12月は、日本人の祖先/起源をテーマにします。 最近DNA解析が話題となり、新聞も多くの興味を引く記事にしています。

会員から複数の記事の紹介を受けましたので、皆さまにお知らせします。会員の方からこれら記事に関して、まずコメントを頂けたら有難いので、メールで返信して下さい。早めにお願い致します。

下記の5つの記事から1~2件を選択して11月のテーマとして論評し、皆さんで話そうと予定しています。 メールで連絡を頂いたコメント/論評から先に、話したいと考えています。

活動記録

※ カテゴリーに分類した一覧表は ➡ 分類別テーマ

解明委員会の指針
  1. 古代史研究の方法論(2020年12月5日)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー1 に記載
  1. 日本人の起源(2021年1月23日)東京 実施済
  2. 弥生時代から古墳時代(2021年2月27日)東京 実施済
  3. 邪馬台国論(2021年3月27日)東京 実施済
  4. 科学的年代測定法とその適用(2021年4月24日)東京 実施済
  5. 日本書紀・古事記・風土記の世界(2021年5月22日)東京 実施済
  6. 大陸との交流「徐福論」(2021年6月26日)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー2 に記載
  1. 日本人の起源(沖縄の古代歴史の真実は?) (2021年7月31日)東京 実施済
  2. 弥生時代から古墳時代(神武東征) (2021年8月28日)東京 実施済
  3. 邪馬台国論(唐津上陸説に根拠はあるか?) (2021年9月25日)東京 実施済
  4. 科学的年代測定法とその適用(年代測定法の相互関係と課題)(2021年10月9日)東京 実施済
  5. 弥生時代から古墳時代(出雲勢力??)(2021年11月13日)東京 実施済
  6. 大陸との交流(タミル語と日本語)(2022年1月15日)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー3 に記載
  1. 日本人の起源「沖縄と宝貝」(2022年2月12日)東京 実施済
  2. 弥生時代から古墳時代 「水田稲作と弥生人渡来」(2022年3月12日)東京 実施済
  3. 邪馬台国論「卑弥呼の使者を迎えた中国・魏の外交情勢」(2022年4月16日)東京 実施済
  4. 「年輪年代法の情報公開請求とそれに関する訴訟について」(2022年5月14日)東京 実施済
  5. 解明委員会で取り上げるべきテーマ(2022年6月11日)東京 実施済
  6. 大陸との交流(長江文明)(2022年7月9日)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー4 に記載
  1. DNA・日本人の起源(2022年8月27日)東京 実施済
  2. 日本における農耕と稲作の起源(2022年9月10日)東京 実施済
  3. 「大和政権成立とその直後に起きたこと」~記紀と考古学から(2022年10月8日)東京 実施済
  4. 「天孫降臨と神武東征」仮説(2022年11月12日)東京 実施済
  5. 「弱体の神武は何故勝利を得ることができたのか?」
    (2022年12月10日)東京 実施済
  6. 「箸墓古墳は誰をまつる古墳か?」(2023年1月21日)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー5 に記載
  1. 「先史時代の日本語と中国語の関係」(2023年2月11日)東京 実施済
  2. 「欠史八代 大王非存在と神武=崇神説の検証」(2023年3月11日)東京 実施済
  3. 「神武東征は有ったのか? 長浜浩明氏の動画論評」(2023年4月8日)東京 実施済
  4. 「朝鮮半島の古代歴史を学ぶ」(2023年5月13日)東京 実施済
  5. 「寺沢薫著『卑弥呼とヤマト王権』について」(2023年6月10日)東京 実施済
  6. 「寺沢薫氏の邪馬台国論を論じる」(2023年7月8日)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー6 に記載
  1. 「古代朝鮮と日本の歴史」(2023年8月12日)東京 実施済
  2. 「西遼河起源説+𝛼」(2023年9月9日)東京 実施済
  3. 「天孫降臨と史実の関係」(2023年10月7日)東京 実施済
  4. 「邪馬台国と高天原の関係」(2023年11月11日)東京 実施済
  5. 「日向三代の記述の理由」(2023年12月9日)東京 実施済
  6. 「文献と考古資料の対応:天孫降臨・日向三代」(2024年1月13日)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー7 に記載
  1. 「文献と考古資料の対応:天孫降臨・日向三代」をふまえての意見と議論(2024/02/10)東京 実施済
  2. 「日本神話」について (2024/04/06)東京 実施済
  3. 「文献と考古資料の対応:出雲国譲り」(2024/05/04)東京 実施済
    (2024/06/01 New!)
  4. 「文献と考古資料の対応:神武東征」(2024/06/08)東京 実施済(2024/06/17 New!)
  5. 「記紀編纂の目的他」 (2024/07/06)東京 実施済
    (2024/07/09 New!)
  6. 「文献と考古の対応:神話の時代全体」(2024/08/10)東京 実施済
    (2024/08/18 New!)
以下の記録は バックナンバー8 に記載
  1. 「日本語・琉球祖語から見た日本人の起源」(2024/09/14)東京 実施済
    (2024/09/21 New!)
  2. 「土井ヶ浜遺跡の人骨DNA解析結果」(2024/11/09)東京 実施済
    (2024/11/17 New!)

1.「古代史研究の方法論」(2020年12月5日)

議事は、

以上の説明を行い、出席者から自己紹介と意見を求めた。

なお、丸地より説明が行われた古代史解明の方法論(たたき台)に関しては、当日の録画では有りませんが、再演し、YouTube の動画としてご覧頂けます。

幾つか、具体的な提案・意見が上がったので記す。

  1. 縄文時代から弥生時代への変革の時期について。弥生以降の時代に大きな影響を与えたことなので、取り上げを要請する。
    • 事務局より、日本人の起源の中で、弥生渡来人を大きなテーマと見ており、取り上げる予定している。大きな影響を与えたこと認識しており、重要なテーマと理解している。
    • 日本人の起源の中で取り上げて下さいと了承。
  2. 古事記・日本書紀の取り扱いについて、二人の方から同様の発言があった。時の官僚が行った作文=公文書が、記紀のベースになっているはず。現在の公文書も、ウソが含まれており、古代でも同様であったと推測される。文献史料をして取り上げる場合には、十分に留意すべきだ
  3. 古事記・日本書紀に関しては、どなたかが、その成り立ちや、留意点をまとめて、レポートし、それを理解した上で、論議に入った方が良い。
  4. 根拠となる事実を示すとのことだが、それが根拠となっているのか、根拠のある論旨なのかの判定は、誰が行うのか? との質問が出た。
    • 事務局丸地の方からは、誰か特定の人が判定することは考えない。複数の答えが残る可能性があり、どうしても一つの答えに集約させるようなことは行わないと回答。
  5. 文字ばかりの羅列では無く「図表・グラフ・地図化」することで、認識の共有を図ることが提起されたがこの中で、地図化に関しては、Googleの地図アプリを使う方法が有り、使いやすいことが示された。

    この提案に関しては、後日、地図アプリ(Google Map (API)/Google Earth)を利用する方法について、取りまとめ、ガイドとなる資料がアップされたので、それをご覧ください。
    「Google サービスで歴史研究」のページ(野口理事のWebサイト)

◆ 次回の「日本人の起源」について
  1. 本日の「古代史研究の方法論(たたき台)」に沿って、運営することとする。
  2. 日本人の起源に関して、概要と課題・関連学問などをレポートする人を求めたが、手を挙げる人が居なかったため、丸地がレポートすることとした。
  3. 次回開催は、新型コロナウイルス感染拡大の恐れがあるため、全面的にオンラインでの会議とすることが提案され、了承された。

時間的には余裕がありましたが、以上をもって終了としました。