最終更新日:
2025/05/07

古代史を解明する会(解明委員会)

「解明委員会」の名称を変更します。

オープンで誰でも参加できる会なのに!「委員会は変」、という声があり、2022年7月より「古代史を解明する会」と変更いたします。しばらく、両方の名前が混在しますが、ご容赦下さい。

参加方法

オンラインで開催しています。多くの会員の参加をお待ちします。

参加申し込みをされた方に、参加招待・案内をメールでお送りします。

初めての方でも、PC、タブレット、スマホが有れば、簡単にできます。初めての方には、初歩的な使用方法をお知らせし、予行演習も行います。その旨記してお申込み下さい。思った時にやってみましょう。お手伝いします。

解明されてきた古代史テーマ

2020年12月以来のほぼ毎月の活動の結果、解明されてきたテーマが出てきましたのでお知らせします。古代史の新しい考え方・説として、皆さまに、ご検討頂けると幸いです。

1. 神話の時代を考古資料と照合

記紀神話を歴史として解釈し直して、考古資料と突き合わせると歴史的事実として見ることが可能。

  • 天照大神は、須玖岡本の王墓に埋葬。西暦57年後漢の光武帝より金印受領。
  • 三雲南小路王墓は、邇邇芸命の墓。西暦107年後漢に朝献した倭国王師升。
  • 出雲国譲りの建御名方神の記述は、青谷上寺地遺跡、吹上遺跡・高地性集落斐太遺跡・諏訪大社に適合。国譲りに派遣された建御雷之男神などの移動事実は、鹿島・香取神宮に残る。
  • 神武東征は、途中経由地の筑紫国の岡田宮・阿岐国の多祁理宮・吉備国の高島宮の所在地が確認でき、大阪湾から大和へ侵攻のコースなども遺跡・地名で確認できた。神武軍の熊野灘での遭難以降のコースは、地名・神社伝承で継承される。

古事記・日本書紀の神話は、戦後、歴史学者に否定され、抹殺されてきたが、神話のストーリーが遺跡と対比することで、多くは、事実として確認できた。これは、当会の大きな成果と云える。

43. 「文献と考古の対応:神話の時代全体」(2024/08/10)などをご覧ください。

2. 古代朝鮮と日本の歴史の関係
  • 日本の歴史では、古代の人・物・文化は、全て朝鮮半島を経由して渡来したとの教育が行われてきた。
  • しかし、韓国の中等教科書・歴史博物館の展示記述では、縄文人が朝鮮半島に住み、遺跡を遺していることが明記され、朝鮮歴史書「三国史記」には倭人が新羅王となったことが記されている。
  • 古代史教育では、韓国と日本のギャップが大きい。調べて見ると、下記のことが判った。
  • 一部の例外はあるが、縄文時代から弥生時代では、日本の縄文人が韓国へ進出し、弥生人=倭人も、日本から土器・水田稲作・弥生文化をもって朝鮮半島南部へ進出していた。(朝鮮半島から日本へは無かった。)その後、白村江の戦い(663年)で状況は一転して、朝鮮半島から日本へ移動が行われたた。
    • 例外としては、韓国の松菊里ソングンニ遺跡などから水田稲作・支石墓が、西北九州縄文人の手で、日本へ持ち込まれた。この文化は長続きせず、弥生渡来人との戦いの後で、消滅した。

32. 「古代朝鮮と日本の歴史」(2023年8月12日)をご覧ください。

その外のテーマも解明が進行中です。

カテゴリーに分類したテーマの一覧表は ➡ 分類別テーマ をご覧ください。

予定

  1. 伊藤雅文氏の「紀年復元法」 2025/06/14(土)
  2. 「邪馬台国・卑弥呼と天孫族の関係」 2025/07/19(土)
  3. タイトル未定 2025/08/16(土)

5月3日は、邪馬台国論争の根本問題である魏志倭人伝の旅程の問題の解決策を提示します。
邪馬台国への旅程は、唐津付近上陸とすると、次の伊都国へは、倭人伝の記す旅程の記述と異なってしまいます。
連続説/放射線説等、解釈も終焉することなく、旅程の方角の南を東等に変更し、距離を変更することで、畿内を含む各地に邪馬台国の可能性を見出し、多様な邪馬台国論が生まれてきました。
魏志倭人伝の旅程からは、邪馬台国は探せないと云われ混迷が続いています。
そこで、歴史研究の基本に戻り、根本問題である魏志倭人伝の旅程自体を解釈し直します。
梯儁の倭国訪問使節の示した旅程が明瞭になり、旅程は明確となり、邪馬台国の位置は特定されます。
参加の皆さんとこの解決案を検討して行きたい。


6月14日は、日本書紀・古事記の5世紀以前の年代が大幅に引き延ばされており、その年代が特定できない問題があります。
その年代を実年代に合わせる努力が行われてきましたが、解決が付いていません。
伊藤雅文氏が著書「古代天皇たちの真実」で、その解決案を提示し、注目を浴びています。直接伊藤さんからご紹介・説明を頂きます。


7月19日は、卑弥呼と天孫族との関係を明らかにします。一方で、邪馬台国の比定地が明確になり、神話の時代が出来事が実際に考古資料で確認でき、天孫族と出雲族との抗争が実存したことから、中国資料に記された卑弥呼との関係を検討します。

活動記録

※ カテゴリーに分類した一覧表は
分類別テーマ

「古代史を解明する会」の指針
  1. 古代史研究の方法論(2020/12/05)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー1 に記載
  1. 日本人の起源(2021/01/23)東京 実施済
  2. 弥生時代から古墳時代(2021/02/27)東京 実施済
  3. 邪馬台国論(2021/03/27)東京 実施済
  4. 科学的年代測定法とその適用(2021/04/24)東京 実施済
  5. 日本書紀・古事記・風土記の世界(2021/05/22)東京 実施済
  6. 大陸との交流「徐福論」(2021/06/26)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー2 に記載
  1. 日本人の起源(沖縄の古代歴史の真実は?) (2021/07/31)東京 実施済
  2. 弥生時代から古墳時代(神武東征) (2021/08/28)東京 実施済
  3. 邪馬台国論(唐津上陸説に根拠はあるか?) (2021/09/25)東京 実施済
  4. 科学的年代測定法とその適用(年代測定法の相互関係と課題)(2021/10/09)東京 実施済
  5. 弥生時代から古墳時代(出雲勢力??)(2021/11/13)東京 実施済
  6. 大陸との交流(タミル語と日本語)(2022/01/15)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー3 に記載
  1. 日本人の起源「沖縄と宝貝」(2022/02/12)東京 実施済
  2. 弥生時代から古墳時代 「水田稲作と弥生人渡来」(2022/03/12)東京 実施済
  3. 邪馬台国論「卑弥呼の使者を迎えた中国・魏の外交情勢」(2022/04/16)東京 実施済
  4. 「年輪年代法の情報公開請求とそれに関する訴訟について」(2022/05/14)東京 実施済
  5. 解明委員会で取り上げるべきテーマ(2022/06/11)東京 実施済
  6. 大陸との交流(長江文明)(2022/07/09)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー4 に記載
  1. DNA・日本人の起源(2022/08/27)東京 実施済
  2. 日本における農耕と稲作の起源(2022/09/10)東京 実施済
  3. 「大和政権成立とその直後に起きたこと」~記紀と考古学から(2022/10/08)東京 実施済
  4. 「天孫降臨と神武東征」仮説(2022/11/12)東京 実施済
  5. 「弱体の神武は何故勝利を得ることができたのか?」
    (2022/12/10)東京 実施済
  6. 「箸墓古墳は誰をまつる古墳か?」(2023/01/21)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー5 に記載
  1. 「先史時代の日本語と中国語の関係」(2023/02/11)東京 実施済
  2. 「欠史八代 大王非存在と神武=崇神説の検証」(2023/03/11)東京 実施済
  3. 「神武東征は有ったのか? 長浜浩明氏の動画論評」(2023/04/08)東京 実施済
  4. 「朝鮮半島の古代歴史を学ぶ」(2023/05/13)東京 実施済
  5. 「寺沢薫著『卑弥呼とヤマト王権』について」(2023/06/10)東京 実施済
  6. 「寺沢薫氏の邪馬台国論を論じる」(2023/07/08)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー6 に記載
  1. 「古代朝鮮と日本の歴史」(2023/08/12)東京 実施済
  2. 「西遼河起源説+𝛼」(2023/09/09)東京 実施済
  3. 「天孫降臨と史実の関係」(2023/10/07)東京 実施済
  4. 「邪馬台国と高天原の関係」(2023/011/11)東京 実施済
  5. 「日向三代の記述の理由」(2023/12/09)東京 実施済
  6. 「文献と考古資料の対応:天孫降臨・日向三代」(2024/01/13)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー7 に記載
  1. 「文献と考古資料の対応:天孫降臨・日向三代」をふまえての意見と議論(2024/02/10)東京 実施済
  2. 「日本神話」について (2024/04/06)東京 実施済
  3. 「文献と考古資料の対応:出雲国譲り」(2024/05/04)東京 実施済
  4. 「文献と考古資料の対応:神武東征」(2024/06/08)東京 実施済
  5. 「記紀編纂の目的他」 (2024/07/06)東京 実施済
  6. 「文献と考古の対応:神話の時代全体」(2024/08/10)東京 実施済
以下の記録は バックナンバー8 に記載
  1. 「日本語・琉球祖語から見た日本人の起源」(2024/09/14)東京 実施済
  2. 「土井ヶ浜遺跡の人骨DNA解析結果」(2024/11/09)東京 実施済
  3. 「新聞記事を見ながら日本人の起源を検討」(2024/12/07)東京 実施済
  4. 日本人の起源~最新のDNA成果を反映する(2025/01/18)東京 実施済
    (2025/02/09 New!)
  5. 一部勝訴! 年輪年代法の情報公開請求裁判の報告と今後の方針(2025/02/22)東京 実施済
    (2025/03/03 New!)
  6. 邪馬台国論争を振り返る~邪馬台国論争と日本国家の起源(2025/03/15)東京 実施済
    (2025/04/12 New!)
以下の記録は バックナンバー9 に記載
  1. 「邪馬台国論争の解明」(2025/05/03)東京 実施済
    (2025/04/12 New!)

1.「古代史研究の方法論」(2020年12月5日)

議事は、

以上の説明を行い、出席者から自己紹介と意見を求めた。

なお、丸地より説明が行われた古代史解明の方法論(たたき台)に関しては、当日の録画では有りませんが、再演し、YouTube の動画としてご覧頂けます。

幾つか、具体的な提案・意見が上がったので記す。

  1. 縄文時代から弥生時代への変革の時期について。弥生以降の時代に大きな影響を与えたことなので、取り上げを要請する。
    • 事務局より、日本人の起源の中で、弥生渡来人を大きなテーマと見ており、取り上げる予定している。大きな影響を与えたこと認識しており、重要なテーマと理解している。
    • 日本人の起源の中で取り上げて下さいと了承。
  2. 古事記・日本書紀の取り扱いについて、二人の方から同様の発言があった。時の官僚が行った作文=公文書が、記紀のベースになっているはず。現在の公文書も、ウソが含まれており、古代でも同様であったと推測される。文献史料をして取り上げる場合には、十分に留意すべきだ
  3. 古事記・日本書紀に関しては、どなたかが、その成り立ちや、留意点をまとめて、レポートし、それを理解した上で、論議に入った方が良い。
  4. 根拠となる事実を示すとのことだが、それが根拠となっているのか、根拠のある論旨なのかの判定は、誰が行うのか? との質問が出た。
    • 事務局丸地の方からは、誰か特定の人が判定することは考えない。複数の答えが残る可能性があり、どうしても一つの答えに集約させるようなことは行わないと回答。
  5. 文字ばかりの羅列では無く「図表・グラフ・地図化」することで、認識の共有を図ることが提起されたがこの中で、地図化に関しては、Googleの地図アプリを使う方法が有り、使いやすいことが示された。

    この提案に関しては、後日、地図アプリ(Google Map (API)/Google Earth)を利用する方法について、取りまとめ、ガイドとなる資料がアップされたので、それをご覧ください。
    「Google サービスで歴史研究」のページ(野口理事のWebサイト)

◆ 次回の「日本人の起源」について
  1. 本日の「古代史研究の方法論(たたき台)」に沿って、運営することとする。
  2. 日本人の起源に関して、概要と課題・関連学問などをレポートする人を求めたが、手を挙げる人が居なかったため、丸地がレポートすることとした。
  3. 次回開催は、新型コロナウイルス感染拡大の恐れがあるため、全面的にオンラインでの会議とすることが提案され、了承された。

時間的には余裕がありましたが、以上をもって終了としました。