最終更新日:
2024/10/30

古代遺跡★再発見

このページでは、重要さの割に知られていない遺跡をご紹介します。コメントがありましたら、info@nihonkodaishi.net にメール頂ければ幸いです。

目次
  1. 白滝遺跡
  2. 妻木晩田遺跡
  3. 斐太遺跡群
  4. 須久岡本遺跡
  5. 土井ヶ浜遺跡
  6. 鳥浜貝塚
白滝しらたき遺跡

後期旧石器時代からの日本最大の黒曜石産地(しかも露出!)であり、加工場。白滝産の黒曜石は遠くシベリアや中国東北部でも発見されている。

妻木晩田むきばんだ遺跡

紀元前1世紀から形成が始まり、172ha(吉野ケ里の3倍)もの面積を誇って鉄器も豊富な巨大集落。3世紀中頃に遺跡最大の墳丘が築造された後、なぜか突然終焉を迎えた。

斐太ひだ遺跡群

吹上遺跡、斐太遺跡、釜蓋遺跡から成る遺跡群。考古学は無味乾燥なデータを提供するだけだが、奴奈川姫ぬなかわひめ(沼河比売)伝説と組み合わさると、生々しい戦いの歴史が浮かび上がる。

須久岡本遺跡

南北 2km、東西 1km に広がる弥生中~後期の大規模遺跡群(墳丘墓、甕棺墓、青銅器工房遺跡等。「須久遺跡群」と総称)の北端に位置。出土品から奴国の中枢だったと推定されている。

明治時代の発見時にきちんとした学術調査が行われなかったのが残念。

コメント
  1. 出土した甕棺墓(王墓)の上にあった巨大な葺石(上石)は、直ぐ近くの奴国の丘歴史公園にあります。
  2. 王墓の主は、金印を受け取った王では?
土井ヶ浜遺跡

弥生時代前期から中期の墓地遺跡で、海岸近くの砂丘と砂丘の間にある。300体以上の遺骨が発見されているが、体を切断された遺体もある。最近、東邦大学のチームが骨のDNAゲノムを分析し、その結果を2024年10 月に発表した。

鳥浜貝塚

今から約12,000〜5,000年前の集落遺跡。貝殻、動物骨、木や種子、葉、土器、石器、骨角器、木製品、漆製品、繊維製品などが投棄された多彩性だけでなく、保存状態も良好。世界最古の漆も出土。世界基準となる7万年分の年縞で有名な水月湖を含む三方五湖はすぐ近くである。