古代遺跡★再発見
このページでは、重要さの割に知られていない遺跡をご紹介します。コメントがありましたら、info@nihonkodaishi.net にメール頂ければ幸いです。
- 白滝遺跡
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後期旧石器時代からの日本最大の黒曜石産地(しかも露出!)であり、加工場。白滝産の黒曜石は遠くシベリアや中国東北部でも発見されている。
- 北海道遠軽町(旧白滝村)
- 北緯 43.874567
東経 143.129350 - 関連サイト
- ウィキペディア:「白滝遺跡」
- 文化遺産オンライン「白滝遺跡群」
- 国宝「北海道白滝遺跡群出土品」
- 妻木晩田遺跡
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紀元前1世紀から形成が始まり、172ha(吉野ケ里の3倍)もの面積を誇って鉄器も豊富な巨大集落。3世紀中頃に遺跡最大の墳丘が築造された後、なぜか突然終焉を迎えた。
- 鳥取県米子市・大山町
- 北緯 35.464865
東経 133.453768 - 関連サイト
- ウィキペディア:妻木晩田遺跡
- 鳥取県立 むきばんだ史跡公園
- 日本経済新聞 歴史新発見 吉野ケ里の3倍の巨大集落 突然の消滅と「弥生」の謎
- 斐太遺跡群
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吹上遺跡、斐太遺跡、釜蓋遺跡から成る遺跡群。考古学は無味乾燥なデータを提供するだけだが、奴奈川姫(沼河比売)伝説と組み合わさると、生々しい戦いの歴史が浮かび上がる。
- 新潟県妙高市・上越市
- 北緯 37.0573301
東経 138.235738 - 関連サイト
- ウィキペディア:斐太遺跡群
- 上越市サイト 斐太遺跡群 吹上遺跡 斐太遺跡 釜蓋遺跡
- 妙高市サイト 斐太歴史の里:斐太遺跡
- 糸魚川市サイト 奴奈川姫の伝説
- 当会講演会資料(PDF)「日本海ルートと出雲族繁栄の歴史」
- 須久岡本遺跡
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南北 2km、東西 1km に広がる弥生中~後期の大規模遺跡群(墳丘墓、甕棺墓、青銅器工房遺跡等。「須久遺跡群」と総称)の北端に位置。出土品から奴国の中枢だったと推定されている。
明治時代の発見時にきちんとした学術調査が行われなかったのが残念。
- 土井ヶ浜遺跡
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弥生時代前期から中期の墓地遺跡で、海岸近くの砂丘と砂丘の間にある。300体以上の遺骨が発見されているが、体を切断された遺体もある。最近、東邦大学のチームが骨のDNAゲノムを分析し、その結果を2024年10 月に発表した。
- 山口県下関市豊北町土井ヶ浜
- 北緯 34.293392 東経 130.885820
- 関連サイト
- ウィキペディア:土井ヶ浜遺跡
- 下関市 土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム
- 若杉山辰砂採掘遺跡
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約1800年前(弥生時代後期~古墳時代前期)の辰砂採掘跡遺跡。辰砂は硫化第二水銀 (HgS) から成る鉱物であり、朱の原料となる。注目すべきは「火入れ法」という当時世界最先端の採掘法が行われていたこと。一体誰がこの技術をもたらしたのだろうか?
- 徳島県阿南市水井町
- 北緯 33.895309 東経 134.521927
- 関連サイト
- ウィキペディア:若杉山辰砂採掘遺跡
- レキシルとくしま:若杉山遺跡(国史跡 若杉山辰砂採掘遺跡)
- 徳島 NEWS WEB:阿南 弥生時代の遺跡で国内最古“火入れ法”での辰砂採掘痕
- 朝日新聞デジタル:国内最古、火を使った採掘跡か 弥生時代の徳島に「世界基準」の技術
コメント
- 後漢末の動乱から逃れた漢人が流れ着いた? 徐福一行が持っていた技術が伝世された?
- 四国は意外にも弥生系ゲノムの比率が高い。
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