最終更新日:2020/10/24

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炭素14年代:国際較正曲線INTCAL20と日本産樹木較正曲線JCAL
<速報コメント=鷲崎弘朋> 2020.10.04(改 2020.10.12) NEW!

最新の北半球の炭素14年代・較正曲線INTCAL20は、紀元前後~AD450年頃は日本産樹木較正曲線JCALが基準となり、JCAL= INTCAL20としてほぼ統一された(2020年8月、歴博発表)。これにより、弥生古墳時代の年代観に大きな影響が及ぶ。

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国立歴史民俗博物館による2020年8月25日の発表
「IntCal20 較正曲線に、日本産樹木年輪のデータが採用されました」
と鷲崎の速報コメント

  1. 大阪府池上曽根遺跡ヒノキ柱根N0.12の最外年輪:炭素年代は2020BP
    2020BPの実年代(較正年代=暦年代)はBC50~AD100年、中心はAD1世紀前半頃で従来考古学通説と一致(図3)。
    大阪湾岸の海洋リザーバー効果も配慮すべき(遺跡は海岸から2km)。年輪年代測定値はBC52年伐採だが従来考古学通説と100年乖離し、従来通説(AD1世紀中頃)が正しい。
  2. 纏向遺跡大型建物跡の土坑出土の纏向桃核(名古屋大測定12個、山形大測定2個、合計14個の加重平均):炭素年代は1823BP
    1823BPの実年代は、AD220~AD260年あるいはAD290~AD340年(図3)。
  3. 箸墓周辺出土の布留0土器:炭素14年代は1800BP
    1800BPの実年代はAD240~AD260年あるいはAD290~AD340年(図3)。
    箸墓築造年代の通説はAD300年頃~4世紀前半で、1800BPはこの従来通説と一致する。

図3

2021年 仁徳天皇陵発掘調査 NEW!

「仁徳天皇陵」来秋再発掘へ 保全目的、謎解明に期待

宮内庁が仁徳天皇陵として管理する国内最大の前方後円墳・大山古墳(堺市、5世紀中ごろ)について、古墳の保全を目的に再発掘を検討していることが10日、同庁への取材で分かった。地元自治体の堺市に協力を呼び掛け、2021年秋の実施を予定している。発掘は19年に世界文化遺産に登録されて以来初めて。

古墳の構造は不明な点も多く、被葬者を巡っては研究者の間で大きな論争が続いており、謎の多い巨大古墳の実態解明にもつながることが期待される。

同庁によると、今回の再発掘では内側の堤で調査範囲を広げ、石敷きの広がりや、埴輪列の有無などを確認する方針。

大山古墳写真
共同通信記事