最終更新日:2021/04/02
解明委員会 予定/記録
活動予定
2021年1月より6月まで東京にて開催される解明委員会は、新型コロナ感染防止のため、オンラインでの開催となります。
多くの会員の参加をお待ちします。
- 会員の参加希望者はメールで kaimei@nihonkodaishi.net へ、氏名を記してお申し込み下さい。
- 非会員の参加希望者はメールで kaimei@nihonkodaishi.net へ、氏名・フリガナ・〒・住所・電話を記して、一般会員の入会希望と書き添え、参加申し込み下さい。
参加申し込みをされた方に、参加招待・案内をメールでお送りします。
初めての方でも、PC、タブレット、スマホが有れば、簡単にできます。初めての方には、初歩的な使用方法をお知らせし、予行演習も行います。その旨記してお申込み下さい。思った時にやってみましょう。お手伝いします。
- ◆東日本地区
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- 解明委員会研究会
- 古代史研究の方法論(2020年12月5日)東京 実施済
- 日本人の起源(2021年1月23日)東京 実施済
- 弥生時代から古墳時代(2021年2月27日)東京 実施済
- 邪馬台国論(2021年3月27日)東京 実施済
- 科学的年代測定法とその適用(2021年4月24日)東京
- 日本書紀・古事記・風土記の世界(2021年5月22日)東京
- 大陸との交流(2021年6月26日)東京
- 日本人の起源(沖縄の古代歴史の真実は?) (2021年7月31日)東京
- 弥生時代から古墳時代(神武東征) (2021年8月28日)東京
- 邪馬台国論(唐津上陸説に根拠はあるか?) (2021年9月25日)東京
- 解明委員会研究会
- ◆西日本地区
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- 解明委員会研究会(いずれも 15:00~16:30、アクロス福岡セミナー室)
- 炭素14年代測定法の問題点(2021年3月→中止)福岡
- 邪馬台国への道(2021年3月→2月24日に変更)福岡
- 古代史の諸問題~弥生時代の開始時期(2021年7月21日)福岡
- 科学的年代論①(2021年8月25日)福岡
- 科学的年代論②(2021年9月22日)福岡
- 詳細・申込みは、共催する「ふくおかアジア文化塾」事務局へ
- FAX: 092-558-8623
- e-mail: kokorozashi1128@hotmail.co.jp
- 解明委員会研究会(いずれも 15:00~16:30、アクロス福岡セミナー室)
活動記録
設立記念講演会(2020年11月21日)東京
講演タイトル
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- 記紀神話を歴史として読む
講師:丸地三郎(古代史研究家、本会副会長) - 邪馬台国九州説の展望
講師:河村哲夫(歴史作家、本会副会長)
解明委員会の方向性を示す内容が含まれます。解明活動の一環ですので、是非、講演会記録をお読み下さい。
- 記紀神話を歴史として読む
- 会場
- きゅりあん(品川区・大井町)
解明委員会2020年12月東京開催
- 解明委員会 「古代史研究の方法論」(2020年12月5日)は、無事に開催し、終了いたしました。
- 池袋のとしま区民センター 会議室502に集合された4名とオンラインで参加された7名で開催されました。時間は、13:15より15:00。
議事は、
- 事前に、事務局の丸地から、参加者全員に、古代史研究の方法論(たたき台)と「資料批判の精神」と称する文章を配布。
- 議事が開始され、丸地より、方法論(たたき台)を画面に表示しながら、説明を行った。
- 古代史の問題点 → 知りたい内容
- 重点テーマ → 目的範囲と基本的手法
- 目的とする歴史のレベル
- 歴史解明の基盤
- 歴史解明に必要とする周辺学問分野
- 周辺分野を用いた歴史解明の実例の提示
- 集団で行う解明作業の手順の提示
- 解明作業の原則 ① 証拠を示し、論理的に行う 史料批判を行うこと
- 解明作業の原則 ② 時間・空間を重視 表・グラフ・地図・模式図の採用
以上の説明を行い、出席者から自己紹介と意見を求めた。
なお、丸地より説明が行われた古代史解明の方法論(たたき台)に関しては、当日の録画では有りませんが、再演し、YouTube の動画としてご覧頂けます。
★ 動画 YouTube 動画リンク → https://youtu.be/9dWRh9ZzJdY
幾つか、具体的な提案・意見が上がったので記す。
- 縄文時代から弥生時代への変革の時期について。弥生以降の時代に大きな影響を与えたことなので、取り上げを要請する。
- 事務局より、日本人の起源の中で、弥生渡来人を大きなテーマと見ており、取り上げる予定している。大きな影響を与えたこと認識しており、重要なテーマと理解している。
- 日本人の起源の中で取り上げて下さいと了承。
- 古事記・日本書紀の取り扱いについて、二人の方から同様の発言があった。時の官僚が行った作文=公文書が、記紀のベースになっているはず。現在の公文書も、ウソが含まれており、古代でも同様であったと推測される。文献史料をして取り上げる場合には、十分に留意すべきだ
- 古事記・日本書紀に関しては、どなたかが、その成り立ちや、留意点をまとめて、レポートし、それを理解した上で、論議に入った方が良い。
- 根拠となる事実を示すとのことだが、それが根拠となっているのか、根拠のある論旨なのかの判定は、誰が行うのか? との質問が出た。
- 事務局丸地の方からは、誰か特定の人が判定することは考えない。複数の答えが残る可能性があり、どうしても一つの答えに集約させるようなことは行わないと回答。
- 文字ばかりの羅列では無く「図表・グラフ・地図化」することで、認識の共有を図ることが提起されたがこの中で、地図化に関しては、Googleの地図アプリを使う方法が有り、使いやすいことが示された。
この提案に関しては、後日、地図アプリ(Google Map (API)/Google Earth)を利用する方法について、取りまとめ、ガイドとなる資料がアップされたので、それをご覧ください。
→ 「Google サービスで歴史研究」のページ(野口理事のWebサイト)
- ☆ 多くの方々の発言から、丸地の説明した方法「たたき台」を認める発言があり、基本的な賛同を得た。
- 一つの方法論と原則がしめされたもので、会を重ねる中で修正して行くことで了承された。
- ◆ 次回の「日本人の起源」について
-
- 本日の「古代史研究の方法論(たたき台)」に沿って、運営することとする。
- 日本人の起源に関して、概要と課題・関連学問などをレポートする人を求めたが、手を挙げる人が居なかったため、丸地がレポートすることとした。
- 次回開催は、新型コロナウイルス感染拡大の恐れがあるため、全面的にオンラインでの会議とすることが提案され、了承された。
時間的には余裕がありましたが、以上をもって終了としました。
解明委員会2021年1月 オンライン開催
- 2021年1月23日 第2回 解明委員会(テーマ:日本人の起源)は、13:00から15:50 オンラインで開催されました。出席者は12名。
- 一週間前に基本レポートのプレゼン資料:45頁が委員会メンバーにネット配布。
- 2日前に、委員の山内さんより6頁「日本人の起源 -論点」とする資料が提示され、配布。
議事は、
- 丸地より基本レポートの説明が行われた。 時間は1時間50分。
- 内容は、今後、日本人の起源をテーマに解明委員会を開催するに当たって、全体のワク組みと方向性を示した。
- ① 取り扱う時期・範囲
- ② 起源論の現状
- ③ 解明の材料と方法
- ④ 留意事項
- ⑤ 現在の有力な起源論
等枠組みを示した。
- 有力な説として、「日本人二重構造論、及び、縄文人の起源を東アジアの共通祖先から」をとりあげた。
- 凡そ4万年前の日本への渡来ルートが複数提示されていること、弥生渡来人に関しては、時期・源郷・ルート・等、検討すべき内容が山積みで多いことを挙げた。
- 検討・解明に当たって留意すべき点として、
- ① 歴史年代で判明している人の移動
- ② 移動ルートの基本となる地形が、移動の有った氷河期には異なっていたこと(気温・海面高さ)
- ③ 縄文・旧石器時代の遺跡から居住した地域と時期が判ること。日本は密度が高く、石器も最先端の物だったこと
- ④ 6万年の長い時間をかけた移動は、移動期間を考慮した検討が必要なこと。(その視点を忘れた起源論へ警鐘)
- ⑤ DNAからの解明に関して、基本的な理解の仕方を示し、医学的な研究を含め注目すべき研究を、Y染色体、mtDNA、免疫グロブリンG(Gm)、ATLウィルスなどの分野で上げた。
- 琉球・沖縄に関しては、上記の注目する研究・論文で、特異性を指摘されていることを上げ、現状の歴史認識との基本的な違いを示し、重要な検討項目であることを示した。
- 弥生渡来人に関しては、一般的な理解を紹介し、課題の多いことを示した。
- ① 二種類の人・文化と、二つの渡来時期があることを示し、課題とした。
- ② 源郷に関して、倭人についての古代中国の記録を示した。
- 山内千里委員より、「論点」が説明された。
- ✓ 主な内容は、
- 自然環境(天変地異)との関係
- 長江文明(渡来人の祖先が関わる)
- 縄文人(稲作が大陸から直接伝播・現代人にもY遺伝子を相当な割合で残す)
- 倭人(出自への疑問・倭人=弥生人か?倭人は農耕民か海洋民か?)
- ✓ 主な内容は、
- まとまった話が終わった処で、これらに関するコメントとご意見を参加者に求めた。
- ✓ 幅広いテーマで論議が必要なことが判ったが、この先は、個別にテーマを定め、1テーマに2-3時間かけて検討することが必要だろう。
- ✓ 専門事項につき、再度、DNA1回、考古学1回、土器1回などと個別に検討が必要だ。
- ✓ 領域があまりにひろすぎて、消化不足。 考古学・DNA等、1回でも足りない。
- ✓ 倭人が中国に居たとは知らなかった。
- ✓ 講演内容を基本に支持。世界史的、広い視野で取り組むことが必要。
- ✓ (会長)テーマが多すぎるので、月1回のペースを速めるべきでは?
- ✓ 日本人が中国から来たのならば、何故中国語を話さないのか?
この件に関して論議が交わされ、- ➤ 日本語はSOV(主語・目的語・動詞の順)、北方・遊牧民系はSVOで違う。長江文明は、SOV。
- ➤ 長江文明の一派が6千年前、「中原」に進出、遊牧民文化と融合し黄河文明が誕生。やがて、長江文明を圧倒した。
- ➤ 漢字・漢文は、書き言葉として、中国全土で共有の言語だった。
- ➤ 中国の話言葉は一つではない。民族ごとに違う言語を使い、多数の言語が使われてきた。その中で、3千もの民族と言語が失われたとも云われる。
- ➤ 日本語は、中国の中で失われた言語のひとつではないか。
今後は、特定のテーマを定めて、開催して行くこととなった。
解明委員会は月1回のペースを予定しているが、当面はこれ以上の回数は難しい。
次回(日本人の起源は)7月で、テーマは「沖縄の古代歴史の真実は?」と決定。
丸地が基本レポートを行うこととした。
- ◆ 動画と資料
-
- ➤ 基本レポートの説明は、当日の録画では有りませんが、再録し、YouTube の動画としてアップしましたので、ご覧いただけます。
- ➤ 基本レポートの説明で使用しましたプレゼンテーション資料及び山内委員から説明された論点の資料もご覧いただけます。
- ➤ 動画 YouTube 動画リンク
- 日本人の起源-基本レポート 前半 https://youtu.be/yK1KUBxKBkY
- 日本人の起源-基本レポート 後半 https://youtu.be/uk0n81-Jh-0
- 日本人の起源-論点 https://youtu.be/skle1e1SkbA
- ➤ 資料
解明委員会2021年2月 オンライン開催
2021年2月27日第3回解明委員会(テーマ:弥生時代から古墳時代)は、13:00~15:50分オンラインで開催された。出席者13名。
- 議事は
-
- 1) 丸地より「弥生時代から古墳時代」の基本レポート説明が行われた。1時間50分。
- 2) 山内氏より「-論点-」の提示が行われた。
- 3)説明・提示に付き、意見が交換された。
- 4) 次回以降のテーマ・発表者が選定された。
1)の基本レポートの内容
- *新しい参加者が複数いるため、初回の古代史研究の方法論の資料を示し、当委員会の方針と方法論について、再確認を行った。
-
*基本レポートに入り、
- ☑ 文献歴史学者の取り扱わないテーマである「弥生時代から古墳時代」の歴史に取り組むこと。
- ☑ 歴史の読み方として、①天岩戸事件②天孫降臨③出雲国譲り④神武東征 の順となること
-
☑ 構築する歴史の事件・出来事をリストし、概要を示した。
- ➤ 弥生渡来人 水田稲作の普及 北九州に成立した王権 - 漢倭奴王 天孫族と出雲族の対立 天孫降臨 出雲の国譲り 神武東征・大和朝廷成立 天皇の全国支配確立 古墳時代成立
-
☑ 検討のポイントとして、下記のものを示し、各項目につき説明した。
- 史料評価(史料批判)の例 科学的年代論 ・年代推定(天皇の即位年代の粉飾・神武即位年代の推定) ・戦傷人骨・戦争遺跡 ・埋納の理由 ・銅鐸・青銅製武器型祭器(生産者、副葬) ・勾玉・管玉(翡翠(ヒスイ)の加工技術・勾玉・管玉の生産・流通) ・出雲族の拡大範囲(埋納青銅器から・神社の分布から) ・高地性集落 ・出雲一族の主役達
- 弥生時代の俯瞰図試案(弥生・古墳の両時代のものではない)
2)の論点の内容
- 國際情勢(大陸・半島の動向)との関係
- 小国家の形成・倭国登場(~2C)
- 大和王権
纏向の状況 北九州との関係 出雲との関係 半島との関係
大和王権の実像 通説よりはるかに強大な軍事・経済力、権力
について資料を見せ、説明。
3)意見交換
- 出雲系の認識が、参加者各々で、違いが大きいことが判明。素戔男尊と大国主の関係が、親子とする日本書紀本文と、間に6代あるとする古事記の間に、大きな差があり、この違いは、系図認識の違いとなり、年代論にも大きく響く。
- 天孫族自体の出自も歴史理解のポイントと指摘され、水田稲作を開始した人々との関係や、弥生人の中での位置づけもはっきりしないと指摘された。
4)次回のテーマなど
テーマは、神武東征とし参加者から3者が話すこととなった。
- 古事記・日本書紀の違いなど論点・材料を提示。
- 自作の動画を示し、たたき台として出す。
- 20分ほどまとめ、話す。
動画と資料
- ➤ 動画 YouTube 動画リンク
-
✧「弥生時代から古墳時代」の基本レポート
https://youtu.be/FK-lhCRY0X4 -
✧「弥生時代から古墳時代-論点-」
https://www.youtube.com/watch?v=ptMrWEys2T8
-
✧「弥生時代から古墳時代」の基本レポート
- ➤ 資料
解明委員会2021年3月 オンライン開催
2021年3月27日第4回解明委員会(テーマ:邪馬台国論)は、13:00より15:50オンライン開催された。 出席者 14名。
- 資料配布
-
- 基本レポートの資料36頁を、1週間前に委員会メンバーに、ネット配布。
- 「邪馬台国論-論点 」とする資料を、前日にネット配布。
- 議事は、
-
- 1) 丸地より基本レポート「邪馬台国論」邪馬台国の探し方の説明が行われた。時間は1時間30分。
- 2) 山内氏より「-論点-」の提示と説明が行われた。約20分
- 3) 説明・提示に付き、意見が交換された。
- 4) 次回以降のテーマ・発表者が選定された。
1)の基本レポートの内容:
*邪馬台国論に関しては、江戸時代から300年検討されてきたが、答えが出ない。従来と同じような方法で検討しても、同じ結果が予想される。距離・方位だけでない探し方を提示し、検討する。
*基本レポートに入り、
- 1) 魏志倭人伝より後の中国史書の資料批判を行った。
- ① 邪馬台国vs邪馬壱 問題の解明を、史料批判と文献整理により行った。
- ② 後漢書・宋書・梁書・隋書の史料批判を行い、魏志と異なる部分に関して、新規情報に基づいて記述されたと推察できないため、信憑性に欠けることが示された。
- ③ 梁書・北史・翰苑・太平御覧について、信憑性が無いことが具体例をもって示された。
- 2) 魏の公式使節について検討を行った。
- ① 漢の時代・三国時代の事例を検証して、魏の使者の人員規模を推定した。500名から数千人規模と推定
- ② 中国国王が派遣した正式の外交使節としての、目的を明示し、一般的な外交使節訪問の計画立案・配慮すべきこと、相手国との情報交換など、使節団の概要を検討した。
- ③ 倭国側の対応・待遇について検討し、最恵国待遇を想定した。
- ④ 魏の使節のコース設定を検討
- ☑ コース検討には、倭国の情報提供や最適コースの提案もあったと推定。
- ☑ 複数の大型帆船の使用を推定
- ➤ 当時の中国の帆船の規模、実績、造船遺跡から大型帆船の規模を推定。
- ⑤ 魏の使節が、邪馬台国の女王に面会しなかったとする説は、有り得ない、意味のない説であることを検証。
- 3) 人口論
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① 小山修三氏外の人口論では、弥生時代の人口:九州で10万人とされるが、倭人伝の戸数から推定される人口50万人以上との記述を見ると、倭人伝の記述は、誇張が過ぎる、虚偽だとする説について検証。
- ☑ 小山修三氏の理論的根拠が、当時発見されていた遺跡数・密度と規模に準拠していたことを示し、1978年当時の北九州の発見遺跡数と現状の遺跡数の大幅な増加を考慮すると、50万人は誇張・虚偽とは言えないことを検証。
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① 小山修三氏外の人口論では、弥生時代の人口:九州で10万人とされるが、倭人伝の戸数から推定される人口50万人以上との記述を見ると、倭人伝の記述は、誇張が過ぎる、虚偽だとする説について検証。
- 4) 魏の使者の旅程検討の留意事項
- ① 使節の規模検討から、500名以上の団員規模を前提とすること。
- ② 大型帆船で九州に到来。
- ③ 事前に、魏側と倭国側で十分な計画が練られた安全で最適なコースが練られたこと。
2)論点の内容
- 国際情勢と「倭国」をめぐる戦略環境 ・・・・・・ 魏の対呉戦略
- 『倭人伝』 編纂の背景 ・・・・・ 司馬懿の功績・晋の正統性の強調
- 『倭人伝』
- ① 原文解釈の壁-中国専門家の解釈との齟齬
- ② 景初二年・三年問題
- ③ 上陸地
- ④ 「女王卑弥呼」に対面せず?
- ⑤ 張政の派遣 ・援軍要請 ・卑弥呼の死 ・その後の倭国の動向
3)意見交換
- ☑ 使節の人数が、今までのイメージと違い、疑問が有る。朝鮮通信使・阿倍比羅夫の大船団での遠征が有ることは判るが、信じ難い。遣隋使・遣唐使が日本の使節は大人数だったのか? 五百名・千名の人数が上陸し、陸路を行く時は、ホテルも宿屋も無い時代にどうしたのか? 疑問?
- ✧ 遣隋使の船舶は中型だったが、遣唐使の人数は、四隻の大船で行き、千名を越える。と丸地より説明。それだけの人員が居たのなら、大人数だったこともあると考える。
(一隻150名の乗員で、全体で600名~650名との推定が有ると、同日メールで訂正)
- ✧ 遣隋使の船舶は中型だったが、遣唐使の人数は、四隻の大船で行き、千名を越える。と丸地より説明。それだけの人員が居たのなら、大人数だったこともあると考える。
- ☑ その後、次の2件の意見が出たが、旅程の話に入るため、話題・意見として取り上げなかった。
- ✧ 上陸後、「草木が茂り前を行く人が見えない」との記述が有るが......。
- ✧ 伊都国が糸島市であると云うのが定説で、それを否定する説に説得力が無いので、伊都国:糸島市を定点としたい。すると、末盧國は糸島の西側になる。
- ☑ 大人数が良いがか、少人数が良いか、二つの考え方が有る。卑弥呼の時代も同様の判断が有ったはずだが、大人数で、ロジスティックスが無理なら、少人数になるはずと疑問が有った。帆船が使えるなら、大人数でも可能となるため、使節団が大人数であったことの可能性が有ると考え始めている。
- ☑ 大人数に関しては、大名行列を考えても、威厳を示すことを考えると、納得。
- ☑ 人口論は、魏志は誇張していると考えていたが、今日の説明を聞き、それも有るかと思い、50/50位に思い始めて居る。
- ☑ 大人数ならば、博多上陸、少人数ならば唐津・松浦。大人数は有り得ない。優れた船があったとは思えない。千人規模は考えられない。邪馬台国の私の評価は低い。馬も牛も居ない、知的な痕跡も無い、レベルの低い国で、中国からそんなレベルの低い国に大人数を出すことは絶対に有り得ないとする意見が有った。議論が続いたが、これ以上、深入りしても、話が進まないので、終了する。
- ☑ 今日の基本レポートは、目新しく、初耳のことも多かったと思う。特に中国の帆船(ジャンク)に関しては、書物が無く、作家の司馬遼太郎が、調査した時も、全国の古書店で探したが、2冊しか見つからなかったとのこと、中国側の本も少なく、皆様に帆船の情報が殆ど無い状態で、大型の帆船が、この時代に活躍していたことを初めて知ったのではないかと思う。
4)次回のテーマなど
- 5月22日予定の「古事記・日本書紀・風土記の世界」は、「古事記・日本書紀の成り立ちとその違い」と「天孫族と出雲族の系図」をテーマに実施
- 6月26日予定の「大陸との交流」については、「徐福論」について実施
- 9月の邪馬台国論は「唐津上陸説は根拠が有るのか」のテーマで実施
以上でこの日の解明委員会は終了。
動画と資料
- ➤ 動画 YouTube 動画リンク
- ✧「弥生時代から古墳時代」の基本レポート
https://youtu.be/9zrKtZlKdGU - ✧「邪馬台国論①-論点-」
https://youtu.be/GAqH9JXkRpkk
- ✧「弥生時代から古墳時代」の基本レポート
- ➤ 資料s