最終更新日:2020/11/29

季刊「古代史ネット」創刊号

日本古代史ネットワーク 設立総会のこと

事務局長 丸地三郎

“古代史の解明“を目指す『日本古代史ネットワーク』の設立総会は、2020年10月1日 午後  東京の池袋にある「としま区民センター」の会議室で開催され、活動のスタートを切ることが できました。

2020年は、コロナ禍で様々な活動が規制され、設立の準備も、人が集まって打ち合わせるこ とも、怖くてできませんでした。その中で、代表発起人3人で、オンライン・ビデオ会議を採用 し、打ち合わせを開始しました。 コロナ禍で、テレワークが大流行ですが、70歳をとうに超 えた老人達にとっては、コンピュータ・通信の新しい試みは、“決断“が必要でした。 Zoomが 何であるも知らずに「簡単ですから!」と云う言葉に後押しされて、切実な必要に押されて、 九州・東京・埼玉と離れた地域から、始めた。

意外とスムーズにスタートし、打ち合わせを重ねてみると、ビデオ会議の良さも発見しました。会則の検討に際に、修正をその場で行い、修正された文章を確認し、直ちに結論を出すことができました。従来の人が集まって行う会議では、こんなにスピーディにできなかったことです。現代のビデオ会議システムの効用をエンジョイ(活用)しながら、会議を重ね、設立総会に至りました。

2020年10月1日は、ややコロナの流行が収まったとは言え、多くの人が直接集まることには、抵抗がある時期でした。 そこで、設立総会でも、ビデオ会議システムが活躍しました。池袋の会場には、7名が参加し、オンライン参加者が3名、メール委任状での出席が3名、合計13名が参加して、開催されました。ビデオ参加者は、九州・中国地方・中信越のリモートの方々。

  • □ 会の進行は代表発起人の一人の丸地が「開会を宣言」、「日本古代史ネットワークの会則」、「役員案」が提示され、了承された。
  • □ 選出された鷲崎会長が挨拶を行い、下記のことを強調した。
    「古代史の解明」
    「ネット時代、最新の情報が、我々でも手に入る時代になったこと」
    「解明の熱意」
    「叡智」
    そして、下記重点テーマに取り組むことを表明した。
    1. 日本人の起源
    2. 弥生・古墳時代
    3. 邪馬台国論
    4. 科学的年代測定法とその適用
    5. 日本書紀・古事記・風土記の世界
    6. 大陸との交流
  • □ 活動方針・活動予定の報告とされ、了承された。
    その中で、以下のことが表明された。
    • ✧ 全国レベルで、古代史に興味を持つ個人と古代史にかかわる団体と共に、古代史の解明を目指す。
    • ✧ 参加型の古代史解明を目指し、会員の参加を得て、解明委員会を運営し、解明に取り組むこと。
    • ✧ 戦後、歴史から排除されてきた古事記・日本書紀の神話を取り上ること。
    • ✧ 多様な学問分野をバックグラウンドを持つ人々と、多様な学問分野を利用し、解明する。
    以下の活動予定が提示された。
    • ✧ 設立記念講演会 (2020年11月21日)東京会場:きゅりあん(大田区・ 大井町)

      パンフレットを画面に写し、紹介。 講師・演題は下記

      • ✔ 記紀神話を歴史として読む 丸地三郎
      • ✔ 邪馬台国九州説の展望 河村哲夫
    • ✧ 東日本地区:解明委員会
      • 古代史研究の方法論       (2020年12月) 東京
      • 日本人の起源          (2021年 1月) 東京
      • 弥生時代から古墳時代     (2021年 2月) 東京
      • 邪馬台国論            (2021年 3月) 東京
    • ✧ 西日本地区:解明委員会
      • 炭素14年代測定法の問題点  (2021年3月) 福岡
      • 邪馬台国への道    (2021年3月) 福岡
    • ✧ 講演会
      • 特別講座「日本人の起源」 (2021年2月10日) 福岡
        アクロス福岡   講師:丸地三郎・河村哲夫
      • 特別講座「古代史を取り巻く諸問題」(2021年2月24日) 福岡
        アクロス福岡 講師:丸地・河村・鷲崎弘朋
      • 古代史サミットin佐賀 ~徐福を考える (2021年2月25日) 佐賀
        中川副公民館
  • □ 予算案が提示され、承認された。
  • □ 特別会員の承認  この時点で、特別会員の申し込みのあった申込者について、入会の可否が諮られた。
    経歴や著書が紹介され了承された。
  • □ 出席者の自己紹介/紹介
    池袋の会場から、7名が、ビデオで3名が、会議室とオンライン参加を織り交ぜ実施された。
    ビデオ出席の九州・河村副会長から出席していない九州の三人について紹介が行われた。
    紹介から、バックグラウンドとして、理科系・技術に強い人が多いことが、印象に残りました。
    出席者の面々
  • □ 出席諸氏からの意見・アイディア提示を求めた処、
    • ✧ HPについての意見が色々と出た。
      • ホームの頁に関して、画面構成が殺風景との声アリ、改善を図ることになる。
      • 画家の川崎さんに絵をご提供いただいては?との提案が出て、承諾を得た。
    • ✧ SNSを積極的活用の提案。Facebookの取り扱い方法と有効性の紹介があり、活用すること、さらに、情報化・オンライン化に注力するよう提案があった。設立総会は、終了した。

終了後は、近くのビアガーデンで、会場出席者6名で、2時間弱の懇談会を楽しんだ。 九州、愛知からの参加者も有り、皆さん、コロナ禍で、顔を合わせて語り合うことは、本当に久しぶりと、初対面同士で、歓談した。 古代史論議が盛んになった処で、会の発展を願って、散会。

『付記』

コロナ禍で「設立総会」の開催も危ぶまれる中、実施でき、幸いでした。 沢山の団体の方々と一緒に設立スタートしたいとの希望もありましたが、人と人が直接会うことが許されない空気の中では、それは、物理的に困難でした。 テレワーク(離れた処で働くこと)が可能になった人達からスタートせざるを得なかった。

熱意をもった人達の参加を得て、少人数でもスタートして、少しずつでも活動を開始して行くことにしました。コロナ禍で、動きが規制されるの中でも、徐々に、徐々に動き出すことにし、活動を通じて、個人・個人や古代史の団体との知己を広げて、「古代史解明の輪」を広げて行くこととしました。

『小さく生んで大きく育てる』 こういう会・団体について使うべき言葉ではないかも知れませんが、こんな方針でスタートいたしました。 「知らなかった。」、「声が掛けてもらっていない。」などと叱責の声があるかも知れませんが、ご容赦頂ければ幸いです。

会の活動がスタートし、記念講演会のPR等を始めたことで、一か月で(10月中に)、会員申込者が、55名になり、反響の大きさに、驚いている所です。

皆様と一緒に「古代史の解明」に取り組んで行きたいと思います。
参加をお待ち申し上げます。


創刊号 目次
  1. 巻頭言……河村哲夫
  2. 日本古代史ネットワークの設立総会……丸地三郎
  3. 緊急レポート!! 炭素14年代:国際較正曲線INTCAL20と日本産樹木較正曲線JCAL……鷲崎弘朋
  4. 年輪年代法の弥生古墳時代100年遡上論は誤り……鷲崎弘朋
  5. 記紀神話を歴史として読む……丸地三郎
  6. 卑弥呼の鏡――金銀錯嵌珠龍紋鉄鏡を中心として……河村哲夫
  7. 天照大神の鏡――八咫鏡を中心として……河村哲夫